『エクスマキナ』に見る「AIの暴走」という表現
映画『エクスマキナ』は2015年に製作され、翌年の2016年に日本で公開された作品だ。
あらすじ (filmarksより)検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。 しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。
いわゆる、「人工知能モノ」というやつ。
『チャッピー』とか、
『サマーウォーズ』とか。
テレビでも人口知能がスゴイ!って話題になったり、
人工知能によって人々の仕事の大半がなくなる!
みたいなことで話題になったり。
そして、「人工知能が人間を支配する論」みたいなものも蔓延し出したのも、やはり2015年前後くらいからでしょうか。
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確かに人工知能とよばれるAI(Artificial intelligence)という、強力なディープラーニングの力によって、あらゆる仕事が自動化されていく未来は確実に来ることは間違いないと言えます。
またそれによって今ある単純作業に近しい仕事が機械化されていき、その職に就く人が失業する可能性も非常に高いです。
ですが、
それによって人間がAIに支配されるというのは、誤った言説です。
もう今や明白なことですよね。
AIというのは人間が使われるものでもなければ、指示されるものでもないです。
「人間がゴリゴリにAIを使い倒す」という表現が正しいと思います。
この映画では、秘密裏に人工知能を駆使して作られた
”エヴァ”という女性型ロボットが登場します。
あとこのロボット作ったという”ネイサン”
そして、ネイサンの会社の社員で、女性型ロボットに社員として初めて対面する”ケイレブ”
話としては、この男二人がエヴァの人工知能の能力テストを行っていくうちに、彼女に翻弄されていくというもの。
つまり人工知能は人間にはかなわないという話です。
もうこの展開、飽きましたよね。
ただ、映画を通して同じ色彩で表現されて、映像がとても美しかったり、
3人の登場人物が聖書から引用されたアナロジーの表現など、
映画『エクス・マキナ』聖書引用の人物名。人間とAIの禁断の恋愛。全文ネタバレ、詳細レビュー。 — in movies
美しいと思えるシーンは多々ありました。
でも、まあ、もう
「人間 vs AI」みたいな論争は過ぎ行くものなのかなと。
ちなみに、AIモノの作品だと『her』がイチオシです。