名もなき映画日記

年間約150本映画を観ている大学生が、映画の感想と考察を中心に書いているブログです。

『サマーウォーズ』をみて考える、非モテ男がモテるために必要なこと。

サマーウォーズ』は、『バケモノの子』や『未来のミライ』を監督した、細田守による、2009年に公開された作品だ。

 

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この真ん中に陣取る彼女が、今作のヒロインである篠原夏希だ。

 

そして、彼女の後ろにいるチェックのポロシャツを着た少年が、主人公である小磯健二だ。彼こそが、今回の考察の主軸となる「非モテくん」だ。

 

ちなみに主人公の健二以外に画像に写る人たちはみんな夏希の親類であり、そこに健二は泊り込みをすることになるという話だ。(雑)

 

この作品では、近未来的なデジタルの仮想世界があったり、真田三成を始めとする真田家をオマージュした陣内家という武家の一族の話でもあるのだが、そこは完全にカット。

 

健二は完全に、愛すべき非モテの童貞野郎だ。

 

彼は夏希に好意を抱いているが、手を触れられただけで鼻血を出すくらいに童貞感を漂わせていており、どうやっても夏希が彼を好きになることは到底不可能だった。

 

さらに、中盤から侘助(わびすけ)という40歳過ぎのハイスペイケメンおじさんが登場し、夏希は完全にメロメロになってしまっている。

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健二と侘助との圧倒的な違いは、

自分に対して持つ自信の度合いの差だ。

 

侘助は東大卒で、留学経験もある秀才だ。一方で、健二も数学オリンピックに出場間近レベルの数学的才能を持っている。もはやポテンシャルで言ったら、健二の方が負けず劣らずのものがある。

 

ここで重要なのは、自分の実力をそれとなく見せつけるということだ。花札で夏希を軽く蹴散らすことで、少なからず侘助は夏希に対してマウントを取り、魅了している。

 

しかし、映画後半で、健二は圧倒的な数学的能力で世界人類を救い、一緒に生活する真田家をミサイル攻撃から救うというミラクルプレイをやり遂げる。完全に侘助を圧倒している。

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花札の強さを見せる人と、世界を救っちゃう人。

 

そりゃあ世界を救う人を好きになるでしょっていうオチになるよね。

 

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ここで男がモテるために必要な要素が、一つ学びとして存在する。

 

それは、自分の情熱やスキルを自慢としてではなく、誰かのために使うことで、相手を魅了するのだということ。

 

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健二はこれで、完全に夏希のハートを射止めている。

 

 

 

作品以外にも、映画の主題歌も最高なので、是非。

 

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